〜紫外線の基礎知識〜
気象庁のデータから1年のうち紫外線量は4月〜8月にかけてピークになります。
また、1日のうち10:00〜14:00は紫外線が強い時間帯と言われています。
「暑くないからまだ、大丈夫」と油断せずに、今からのUVケアがとても大切です。
UVとは…
英語でUltraviolet(ウルトラバイオレット)と表記されるためUVと略されています。
紫外線は波長によってUV-A波、UV-B波、UV-C波の3つに分けられ、このうち
のUV-C波はオゾン層によって遮られているため地上には届きません。
一般的に【紫外線】【UV】と呼ばれているのは、UV-A波とUV-B波のことを意味します。
UV-A波
波長が長くエネルギーは強くはないが地上に多く到達しガラスなども透過し体内
の奧までじわじわと影響を与えシミやシワの原因となる。
メラニンを分解しカラーを退色させる。パーマウェーブを破壊する。
UV-B波
波長が短くエネルギーが強いので肌が赤くなるなど日焼けの原因になる。
ケラチン同士の結合を切断、ダメージの原因。
キューティクルを剥がす→コルティクスは流出する→髪がパサパサになる
UV-C波
最も強力で皮膚がんの原因となる。
オゾン層の破壊によって地上に到達し始めていると言われています。
【紫外線が毛髪に与える影響】
退 色
紫外線は毛髪内部にあるメラニン(毛髪を黒くしている色素)までも分解してしま
います。これが退色といわれ赤茶っぽく、まさに焼けたような色になってしまい、
せっかくのカラーも長持ちしません。
枝毛・切れ毛
毛髪は主にタンパク質でできています。タンパク質というのは、アミノ酸のシスティン
結合により構成されていますが、紫外線を受けることにより結合が分解されてしま
います。その結果、毛髪のキューティクルがはがれて内部が乾燥しダメージの大き
な原因となります。
【紫外線が頭皮に与える影響】
頭皮に関しても肌と同じように紫外線を浴びることで日焼けをします。
頭皮は毛髪である程度保護されているため、顔や腕よりは紫外線の影響は少ない
ものの、そのダメージは蓄積されています。そのため毛母細胞の機能が低下し細く
て産毛のようになるなど新たに生まれてくる毛髪にも影響を与えます。また、頭皮の
乾燥や炎症を起こし、抜け毛や薄毛の原因にもなります。
SPFとは…
「sun purotection factor」(サン・プロテクション・ファクター)の略で紫外線防止剤
のUV-B波のカット効果を数値で表したものです。
SPFの後に記載されている数字「1」に対して時間で換算すると「20分」とされています。
日常使用するものであれば、SPF15〜20のもので十分です。
ちなみに…
SPFというのは酸化チタンという成分が含まれていてSPF50のような数値の高いもの
を使うと酸化チタンに反応して肌荒れを起こす場合があるので注意が必要です。
日中の間に汗や皮脂で落ちてしまうことを考えると数値の低いものをこまめに塗りなお
すほうが実は効果的なんです!!
PAとは…
「protecion gard of UVA」(プロテクション グレイド オブ UVA)の略でUV-A波を
どれくらい防げるのかを表しています。
「PA」は「SPF」と違い「+」〜「+++」の三段階で表され「+」が多いほどUV-A波のカット力
が強いということになります。
〜 補 足 〜
太陽光線は上から降り注ぐだけでなく下からの照り返しにも気をつけなければいけません。
特に水面や乾燥した砂の上、つまり海や砂浜は注意が必要です!!
髪が濡れた状態では紫外線の影響を受けやすく、海水で濡れた場合はダメージが大きく
なります。
反 射 面 反 射 率
芝 生 1〜2%
コンクリート 5〜6%
乾燥した砂 15〜20%
水 面 10〜100%